超初心者向け!格安SIM・スマホに乗り換えする方法&注意点

超初心者向け!格安SIM・スマホに乗り換えする方法&注意点

まずはじめに、日本の携帯料金は高すぎます。どれくらい高いかというと、菅義偉さんが総理大臣になって「携帯電話料金を値下げしろ!」とすぐに言及するほど。

総務省が発表した「大手キャリアの通信料金と外国5都市の比較」では…

日本外国5都市平均
2GBモデル4,021円3,776円
5GBモデル5,121円4,233円
20GBモデル7,135円5,439円

※外国5都市:アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・韓国
データ引用元:Yahoo!ニュース

そこまで差がないように感じたかもしれませんが、上記はあくまで通信費のみ。通話代が込々になっている国も多いので、その他の料金(かけ放題など)が別途かかる日本は高すぎと言えます。

ただ、今やスマホは電気やガス同様、生活インフラのひとつ。いくら負担が大きくても手放すことはできず、請求されたまま支払い続けるしかありません。でもなんで、日本の携帯料金は高止まりしてしまっているのか?

その原因は、キャリア同士が忖度し合って一定水準をキープしているから。大手通信事業者の決算書を見れば分かりますが、一般企業ではあり得ない高利益率ですから。

愚痴はこの辺にして、そんなボッタくりから解放してくれる「格安SIM・スマホ」を強くおすすめします。

大手キャリア最大のメリット「キャリアメール」なんて使ってないですよね?だったら、ドコモ・ソフトバンク・auに依存するのは無意味です。

この記事では、格安系サービスに乗り換えする手順や注意点を全て解説してあります。スマホ代が経済的負担になっている方は、少しの手間で大きなコストカットを実現させましょう!

乗り換えに関する口コミ

格安SIMへの乗り換え」に関する口コミを検索すると、苦戦している人が予想以上に多かったです。

乗り換え手順を説明する前に不安を煽っちゃいましたが、そこまで心配しなくて大丈夫です!冒頭でもお伝えした通り、数分お付き合いしてもらえば100%理解できます。

  1. 大手キャリア→格安スマホ
  2. 格安スマホ→格安スマホ
  3. 乗り換え時の役立つ知識

この順番で解説していくので、大船に乗ったつもりでご安心ください(多分)

大手キャリアから格安SIMに乗り換える方法

大手キャリア(au・ドコモ・ソフトバンク)から格安スマホに乗り換える方法を解説していきます。知識ゼロでも数分で理解できるので、面倒でも最後までお付き合いくださいw

  • SIMロックの解除
  • MNP予約番号の取得
  • 格安スマホに申し込み

覚えるのはこれだけです!

SIMロックの解除

まず先に、現在使っているスマホの「SIMロック」を解除する必要があります。

SIMロックとは、キャリアが提供している端末で、そのキャリアが提供しているSIMしか使えなくする機能のこと。要は「ドコモで購入したiPhoneは、ドコモのSIMカードでしか通信できない」ということです。

SIMロックを解除することで「どのキャリアのSIMカードでも通信可能」の状態になります。ただし、以下の条件に当てはまる場合はSIMロック解除が不要になるので覚えておきましょう。

  • SIMフリーのスマホを利用
  • 現在利用しているキャリアの回線プランと同じものにする(例:OCNモバイルはドコモ回線なので、ドコモからの乗り換えだと解除の必要がない)

注意点としては、ショップでの解除手続きには「3,000円の手数料」が掛かってしまいます。オンラインの解除手続きであれば手数料は発生しないので、できる限りWEBから手続きするようにしましょう。

その他、auとソフトバンクであれば電話での手続きも可能です。

各キャリアのSIMロック解除方法

キャリア手続きの流れ
ドコモ①端末のIMEI番号を確認する
発信画面にて「*#06#」と入力して発信してください。すると15桁の「IMEI番号」が表示されますので、メモに残しておきましょう。

②My docomoにログインする
スマホを使ってMy docomoにログインして「サービス一覧」から「SIMロック解除」と進みます。

③IMEI番号を入力する
IMEI番号を入力する欄が出てきますので、メモに残したIMEI番号を入力してください。その後「SIMロック解除を申し込む」を選択して「手続きを完了する」を選べば完了です。

au①端末のIMEI番号を確認する
【androidの場合】設定画面⇒端末情報⇒機器の状態⇒IMEI番号
【iPhoneの場合】設定画面⇒一般⇒情報⇒IMEI

②My auにログインする
スマホを使ってMy auにログインし、「契約内容手続き」から「SIMロック解除のお手続きはこちら」を選択します。

③IMEI番号を入力する
「SIMロック解除が可能かどうかを確認する」を選び、メモに残したIMEI番号を入力します。判定結果が出ますので「○」と表示されたら進みましょう。

④暗証番号を入力・内容確認
最後のに暗証番号入力の画面となりますので、4桁の暗証番号を入力して「次へ」を選択します。次に「解除の理由」を聞かれるので選択し、「この内容で申し込む」を選べば完了です。

ソフトバンク①端末のIMEI番号を確認する
発信画面にて「*#06#」と入力して発信してください。すると「IMEI番号」が表示されますので、メモに残しておきましょう。

②My SoftBankにログインする
スマホにてMy SoftBankにログインし、「契約・オプション管理」から「オプション」を選んで「SIMロック解除手続き」へと進みます。

③IMEI番号を入力する
メモに残したIMEI番号を入力し「次へ」を選択すると、「解除キーを発行する」と出るので解除キーをメモしましょう。

④解除キーを入力する
格安スマホに乗り換えた後、SIMカードを挿入すると解除キー入力画面に自動的に移行しますので、メモに残した解除キーを入力すると使えるようになります。

MNP予約番号の取得

次に、大手キャリアで使用していた電話番号を格安スマホでも使うために「MNP予約番号」を取得します。

MNPとは、モバイル・ナンバー・ポータビリティの略となっており、現在使っている電話番号をそのまま使うために必ず行わないといけない手続きです。

このMNP予約番号を取得して乗り換えが完了すると、以前使っていたキャリアとの契約は自動的に解約となります。その為、自分で解約手続きを行う必要はありません。

それぞれのキャリアのMNP予約番号取得の流れを確認していきましょう。

各キャリアのMNP予約番号取得方法

キャリア手続きの流れ
ドコモドコモでMNP予約番号を取得する場合、電話・ドコモショップ・オンラインの3通りの方法があります。

【電話】
ドコモの携帯電話からかける場合は「151」
それ以外からかける場合は「0120-800-000」
音声ガイダンスの指示に従って進んでいきます。オペレーターに繋り、MNP予約番号が欲しい旨を伝えることで発行してもらえます。

【ドコモショップ】
近くのドコモショップに赴いて、店員さんにMNP予約番号がほしい旨を伝えましょう。

【オンライン】
①スマホからMy docomoにログインします。
②「各種お申し込み・お手続き」から「携帯電話番号ポータビリティ」を選んでください。
③「解約お手続き」に進むと注意事項が出てきますので、確認の上先へ進み「携帯電話番号ポータビリティを予約する」を選んで進みます。
④「手続きを完了する」と出るのでタップするとMNP予約番号が表示されるのでメモに残しましょう。

auauでMNP予約番号を取得する場合、基本的には電話・auショップのどちらかで手続きしなければいけません。ガラケーのみオンラインでの手続きが可能です。

【電話】
「0077-75470」に電話をかけます。音声ガイダンスに従って進んでください。オペレーターに繋がり、MNP予約番号が欲しい旨を伝えることで発行してもらえます。

【auショップ】
近くのauショップに赴いて、店員さんにMNP予約番号が欲しい旨を伝えましょう。

ソフトバンクソフトバンクでMNP予約番号を取得する場合、電話・ソフトバンクショップで手続きしなくてはけません。ガラケーのみオンラインでの手続きが可能です。

【電話】
ソフトバンクの携帯電話からかける場合は「*5533」
それ以外からはかける場合は「0800-100-5533」
音声ガイダンスの指示に従って進んでいきます。その後暗証番号を入力し、オペレーターに繋がったらMNP予約番号が欲しい旨を伝えることで発行してもらえます。

【ソフトバンクショップ】
近くのソフトバンクショップに赴いて、店員さんにMNP予約番号が欲しい旨を伝えましょう。

格安SIM・スマホを購入する

MNP予約番号の取得が完了したら、最後に自分が契約したい格安サービス(MVNO)に申込みをしましょう。

MVNOにはそれぞれ異なる特徴があり、あなたの利用環境や求めるサービスに適したサービス選びが重要です。ただ、国内には数えきれないほどの事業者が存在するので、その辺については別記事などを参考にしてください。

申込み後の設定や手続きなどは基本的に自分で行わなくてはいけません。

実店舗があるMVNO(Y!mobileUQモバイルなど)であれば対面サポートにも期待できますが、基本的に実店舗はないと認識しておきましょう。

そのため、この手の設定や手続きが苦手な場合は、サポート面の評判が良いMVNOを選ぶのがおすすめです。

格安スマホから格安スマホへの乗り換え方法

格安スマホから格安スマホへ乗り換える方法を解説します。大手キャリアからの乗り換えと手順はほぼ同じなので、ここまでしっかり読んだ方であれば理解は早いと思います。

手順はこんな感じ。

  • MNP予約番号の取得
  • 格安スマホの申し込み手続きをする
  • SIMカードが届くので設定を行う

MNP予約番号の発行

まず、MNP予約番号の発行を行います。

格安スマホの場合、基本的にオンラインから手続きすることが多いです(電話対応のみもあり)。各MVNOの発行方法を書くと文字数が多くなってしまうので、それぞれの参考ページをご自身で確認してください。

格安スマホの申込み・購入手続き

MNP予約番号を発行したら、速やかに申込み手続きを行いましょう。なぜなら、発行したMNP予約番号は2日以上経つと無効になるからです。

手続きには予約番号だけでなく「本人確認書類」も必要です。本人確認書類はMVNOによって多少の違いはありますが、大抵は以下に記載する書類で問題ないと思います。

申込者必要書類
個人
  • 運転免許証
  • 運転経歴証明書
  • マイナンバーカード ※通知カードはNG
  • 住民基本台帳カード
  • 身体障がい者手帳
  • 特別永住者証明書
  • 健康保険証 ※別途必要なことも
  • パスポート
  • 在留カード・外国人登録証明書
法人
  • 登記事項証明書または印鑑証明書(住所記載あり)+申込者の社員証と本人確認書類

引越しなどによって本人確認書類に記載の住所と異なる場合、公共料金や住民票といった書類が必要になってきます。また、MVNOによってはクレジットカードが必要になるケースもあります。

管理人
法人名義だと必要書類が多いので、申込みするMVNOが決まったら事前になにが必要か?確認しておきましょう!

SIMカードが届き次第、設定を行う

MNP手続きが完了すると、おおよそ2日程度で自宅にSIMカードが届きます。使えるようにするには初期設定が必要ですが、数分程度で使える簡単な作業となります(機械音痴だとそれ以上かも…)。

開通手続きは自動的に完了するので、そのまま置いておけば問題ありません。開通後、APN設定をすれば格安スマホが使えるようになります。

APN設定とは?

APN(アクセスポイント名)は、携帯キャリアが用意したインターネット回線と、あなたの格安スマホを繋ぐ中継地点を指します。大手キャリアでは既に設定済みの状態になっていますが、格安スマホは契約者自身で行います。

APN設定がはじめてだと戸惑うかもしれませんが、要領が解れば一瞬で終わるはずです。

大まかな手順を解説しておきますが、詳しい設定方法はMVNOから送られてくる書類をご確認ください。

準備しておくもの

  • MVNOから送られてきたSIMカード
  • 実際に利用するスマホ本体
  • WiFiで接続できる環境(iphone)

この3つを準備しておきましょう。iphoneの場合のみ「WiFiで通信できる環境」が必要になるので、自宅のネット回線やポケットWiFiを用意しておいてください。もしない場合は、フリーWiFiでもOKです。

APNの設定方法

種類設定方法
iphone
  • ブラウザ(safari)を開く
  • 「キャリア名 構成プロファイル」と検索
  • 該当の構成プロファイルをダウンロード
  • 案内に沿ってインストール
  • インストール後、接続できれば設定完了
Android
  • 設定画面を開く
  • 「無線とネットワーク」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」
  • 「新しいAPN」をタップし、各MVNOの接続情報(※1)を入力
  • 設定の名前、APN・ユーザー名・パスワードを入力し、認証タイプを選ぶ
  • 以上の情報を保存すれば設定完了

(※1)各MVNOの接続情報は「MVNO名 APN設定」とググればすぐ見つかります。

格安SIM・スマホに乗り換え時の注意点

乗り換え方法については理解できたと思いますが、申込みを進めるうえで知っておきたい注意点も解説しておきます。

乗り換え先で利用できる端末か?

現在使っている端末をそのまま使う場合、乗り換え先のスマホ業者にも対応しているのか確認しておきましょう。せっかく乗り換えても使えなかったりすると、機種代金を負担して新しい機種にしなくてはいけなくなります。

そうならないためにも、乗り換え前に各MVNOの公式サイトで「動作確認端末の可否」を確認しておくことが大事です。

主要サービスの動作確認ページがこちら。

料金プランの種類を確認する

提供しているプランやコースはMVNOによって違います。

「以前使っていたMVNOでは4GBコースで契約していたのに、乗り換え先では2GBと5GBコースしかない」というケースも十分あり得ます。そうなると、2GBでは少ないし、5GBだと料金が高くなってしまう…という事態に陥ってしまう可能性も。

自分が求めているデータ容量のプランがあるのか?また、それが料金的に納得できるのかを必ず確認してから申込みしてください。

最低利用期間または違約金はあるのか?

後々、あなたを苦しめてしまう可能性の高い「最低利用期間・解約違約金」だけは確認必須だと覚えておいてください。

毎月の利用料金が安くても、大手キャリア並みに縛り期間が長く、さらには高額な違約金を設定しているMVNOも存在します。良いサービスがあったらすぐ乗り換えられるのがベストなので、できるだけ良心的なところを選びましょう。

利用者の多い人気サービスの「最低利用期間・違約金」をまとめておいたので、比較する際にお役立てください。

※掲載順は適当ですw

MVNO名最低利用期間解約違約金
データ通信専用音声付きデータ通信専用音声付き
IIJmio(みおふぉん)なし1年なし最大12,000円
楽天モバイルなしなしなしなし
OCNモバイルなしなしなしなし
UQモバイルなしなしなしなし
Y!mobileなしなしなしなし
イオンモバイルなしなしなしなし
BIGLOBEモバイルなし1年なし1,000円
LINEモバイルなしなし1,000円1,000円
mineo(マイネオ)1年(MNP)1年(MNP)11,500円11,500円
y.u mobile(ワイユー)なしなしなしなし

ほとんどの格安スマホは縛りなし、違約金なしとなっています。ただ、 中には音声プランだけ10,000円以上の違約金があったり、MNPで他社へ乗り換えする時のみ発生したりと、サービスによって契約内容は様々です。

違約金を払いたい人なんていないので、そのリスクを回避したいなら条件確認は必須だと覚えておきましょう。

管理人
人気どころのみ紹介しましたが、知名度のないMVNOには悪質なところも潜んでいます。悪いことは言いません!名のあるサービスから選びましょうw

利用開始のタイミングを考える

格安スマホに乗り換える場合、大手キャリアへの乗り換えと違って「申し込み⇒即使える」というわけではありません。

SIMカードを店舗ですぐに貰えるMVNOは少なく、手元に届くまで2~3日程度待たなくてはいけないことがほとんど。そのため、届くまではWiFi通信以外、一切のデータ通信を行うことができません。

さらに、格安スマホの中には切り替えまで時間がかかってしまうこともしばしば。少しでもスマホが使えなくなるとヤバい…そんな時期の申込みは控えた方が良いかもしれません。

MNP転出手続きに費用がかかる

MNPで乗り換える場合「MNP転出手数料」を支払う必要があります。

費用はMVNOによっても異なりますが、基本的に大手キャリアと同じ程度の3,000円かそれ以上。高いMVNOだと10,000円以上の負担になることもあります。毎月の料金が安くなっても、その負担が大きくなってしまっては本末転倒です。

ただし、乗り換えに関するキャンペーンを行っているMVNOも多く、キャッシュバックや月額料金から割引というかたちで実質無料になることも。時期によってキャンペーン内容は変わるので、乗り換えを検討したタイミングで情報を集めてみましょう。

どちらにしても、損したくない方はMNP転出手数料だけでなく、その他の負担になることの事前チェックをお忘れなく。

まとめ

今回説明したことをまとめると…

  • 乗り換え時「SIMロック解除」と「MNP予約番号の取得」が必要
  • 大手キャリア⇔格安スマホの乗り換え手続きに大差はない
  • 格安スマホは使えるまで数日かかる
  • MNP転出手続きには手数料が発生する

格安SIM・スマホへの乗り換え自体、よほどの人以外は迷うことなくできると思います。

しかし、手続きの方法が間違っていたり、繁忙期などは混み合って対応が遅れることもあります。また、大手キャリアのように店舗を構えていないMVNOが多いので、サポート体制に過度な期待はしないようが良いです。

格安スマホの手続きや設定はほぼ自分が行う」と認識しておき、申込み前に一連の知識だけは蓄えておくことをおすすめします。