ビック光の評判はどう?料金プランや口コミから見えるリアル評価

ビック光の評判はどう?料金プランや口コミから見えるリアル評価

有名なビックカメラが提供する光コラボ!というと興味を持つ人も多いでしょう。有名な家電量販店が提供する光回線サービスで、どんな特典・メリットがあるのか気になるところですね。

しかし調べていくと、メリットだけでなく数多くのデメリットも……。おすすめできるユーザーはごく一部となるのが実情です。

このページでは、ビック光の料金プラン、使ってみた人の感想など調査結果を大発表!申込む前に内容を確認して、自分に本当に合うのか判断してみてください。

ビック光とは

ビック光といっても、ビックカメラが光回線を用意しているわけではありません。実は提携しているIIJmio(アイアイジェーミオ)が運営している光コラボサービスを、ビックカメラ用に卸しているというサービスなんです。

ちなみに細かい点ですが、ネット上の口コミでは、「ビッグ光」と間違って表記している人もいます。正式には「ビック光」であり、ビックカメラも「ビッグカメラ」ではありません!

IIJmioの光コラボサービス

ビック光は実質的に、IIJmioの光回線サービス。光コラボなので、NTT東日本・西日本のフレッツ回線をIIJmioが借り受け、プロバイダとして展開しているサービスです。

IIJmioは格安SIMについて多少の知識がある方なら、おなじみの会社でしょう。mineo(マイネオ)などと同じく、格安料金のスマホサービスを運営していることでも知られています。

仕様・スペック

利用回線NTT東日本・西日本のフレッツ光ネクスト回線
最高速度1Gbps
IPv6対応(別途IPv6トンネル対応アダプタを使用)
無線LAN対応
スイッチングHUB機能あり

基本的なスペックは、他社の光コラボと同様です。無線LANルータも、IIJmioからレンタルして使用できます。

ビック光の料金プラン

料金項目ファミリータイプ(戸建て)マンションタイプ(集合住宅)
月額料金4,960円3,960円
事務手数料
  • フレッツ光から乗り換え:1,800円
  • 他社光コラボから乗り換え:3,000円
初期工事費用18,000円15,000円

違約金

ビック光には、24カ月間の最低利用期間が定められています。この期間内に解約をすると、5,000円の違約金を支払うことになります。

違約金は10,000円ほどが相場なので、それほど高くありませんが、できるだけ避けるべき出費です。

初期工事費用

ファミリータイプ(戸建て)マンションタイプ(集合住宅)
18,000円15,000円

新設の場合、上記の工事費用が発生します。すでにフレッツ光を利用している方が転用で乗り換える場合、工事費用は原則として発生しません。

しかし利用環境や申込内容によっては、品目変更工事が必要となるケースがあります。

なお工事費用は6,500円以上になると、20カ月の分割払いになります。他社のような、初期費用の実質無料サービスがないのは残念なポイントです。

光電話サービス

ビック光電話は、月額料金500円を別途支払うことでオプションとして付けることができます。通話料は3分ごとに8円と、比較的安い料金で電話できます。

利用中の電話番号をそのまま利用でき、通常のNTT加入電話と音声品質も変わりません。通話料は固定電話であれば全国一律なので、遠方への電話も安心です。

基本サービスに加えて、以下の有料オプションを付けることも可能です。

  • 発信元番号通知:月額400円
  • 非通知番号ブロック:月額200円
  • 割り込み電話の着信受付:月額300円
  • 迷惑電話の拒否:月額200円

ビック光のメリット

ビック光のメリットとして独自のオプションがあり、活用できると便利です。

ビックSIM(IIJmio)とのセット割引がある

ビック光でのスマホセット割引は、「mio割」と呼ばれるサービス。格安スマホであるビックSIMとセットで利用することになり、月額600円割引になります。

mio割は1契約につき600円のみ

ビック光の1契約につき、適用されるmio割は600円のみです。ビックSIMやIIJmioで複数の回線を利用していたとしても、割引額が増えるわけではないことに注意しましょう。

ドコモ・au・ソフトバンクでのセット割では複数台登録でき、登録分だけ割引額も増えるので、それと比較するとやや残念な点です。

料金をビックポイントで支払える

ビック光やビックSIMの料金については、ビックポイントで支払えるのも大きなメリットです。普段からビックカメラを利用してポイントを貯めている方なら、ビック光をお得な料金で利用しやすいでしょう。

IIJmioの会員サイトにアクセスし、ビックポイントの利用手続きをすると、1P=1円で利用可能。毎月20日~翌月20日までの手続き分について、翌々月の請求分で充当される仕組みです。

ビック光のデメリット

ここからはビック光のデメリットについて解説していきます。申込む前にぜひ確認しておきたいポイントです。

キャッシュバックがない

ビック光にはキャッシュバックの特典がありません。光回線サービスでは、キャッシュバックキャンペーンがおこなわれることが多いため、大きなデメリットになります。

キャッシュバックの金額については、30,000円~50,000円ほどが相場で、場合によっては100,000円ほどになることも。これだけの金額がもらえないというだけで、ビック光を候補から外す人も多いでしょう。

月額料金割引もない

キャッシュバックが受け取れないのなら、せめて月額料金が安くなる特典が欲しくなるものですよね。しかし残念ながら、ビック光には月額料金割引もないのです。

他社での月額料金割引は、1,000円~1,500円ほど安くなることが多いです。年間で12,000円~18,000円ほどになるので、通信費の節約に役立つオプションです。

キャッシュバックも月額料金割引もないとなると、費用面でビック光のお得感はほとんど感じられません。

初期工事費用がかかる

ビック光では、新設の場合だと戸建てでは18,000円、集合住宅では15,000円の工事費用が発生します。他社サービスでも工事費用は発生するのですが、会社によっては「実質無料」にすることができることも。

例えばドコモ光では新規工事費用無料となっており、期間の終了について明記されていないため、当分の間は続くと思われます。2万円近い出費をおさえられるのは大きなメリットですね。

同じような特典は、auひかり・NURO光など、光コラボ以外でも見られます。期間限定の場合もあるとはいえ、開催しているところは常にある状態であり、ビック光よりもサービス面で優れているといえます。

プロバイダは「IIJmio」しか選べない

ビック光の場合、プロバイダはIIJmioに限定されています。他の光回線サービスでは、プロバイダを選べるところも多いです。

サービス名称選択できるプロバイダ
ドコモ光
  • GMOとくとくBB
  • OCN
  • @nifty
  • BIGLOBE
  • DTI
  • excite
  • ぷらら

以上を含む20以上のプロバイダ

auひかり
  • So-ne
  • Asahi Net
  • excite
  • DTI
  • BIGLOBE
  • au one net
  • TCOM

大手携帯キャリアとのセット割引がない

光回線選びでは、スマホ・携帯とのセット割引を重視する人も多いです。ビック光にはありませんが、下記の光回線なら、大手携帯キャリアとのセット割引を利用できます。

  • auひかりなど:auスマートバリュー
  • ドコモ光など:ドコモ光 セット割
  • ソフトバンク光など:おうち割 光セット

上記はいずれも複数の端末を登録でき、その分だけ月額料金が割引される仕組み。1台1,000円割引で4台登録すれば、毎月4,000円の割引になります。

家族で同じ携帯キャリアを使っているなら、これらのセット割引を使うのがおすすめですよ。

実質的にはIIJmioの光回線サービス

ビックポイントを利用できるなど、独自のメリットもありますが、基本的にはIIJmio光であることに変わりはありません。通信速度についてもIIJmioとほとんど同じです。

この後で解説しますが、光回線としてはそれほど速度に優れているサービスではありません。今の速度に不満を持っている人の乗り換え先として選ぶのにも、適していないかもしれませんね。

ビック光を使ってみた人の感想は?

ビック光ユーザーの、リアルな感想をお届けします。

通信速度がノロノロ……

ビック光についての感想で一番多いのは、通信速度がダメというネガティブな評判です。動画も満足に見られないようなレベルだとすると困る人が多いでしょう。

この地域はIIJmioが多すぎるのでは?と感じているユーザーもいるようです。回線混雑を避けたくなる気持ちも分かりますね。

速度重視で光回線サービスを選ぶなら?

ネットゲームや動画閲覧を毎日快適に楽しむなら、何よりも速度重視でサービスを選びましょう。通信スピードの評判がいいのは、auひかりとNURO光の2つです。

いずれもフレッツ光とは別の回線を使用しているので、フレッツや光コラボのユーザーとバッティングしません。夕方以降の混雑しやすい時間帯も、ユーザー数が比較的少ないのでスピードダウンしにくいです。

また以下のような特典が付くことが多いのもおすすめポイントです。

  • 数万円のキャッシュバック
  • 月額利用料金の割引
  • 工事費用の実質無料
  • 他社違約金の負担

開催中のキャンペーンも比較して、どちらが良いか判断してみてください。

auひかりはほぼ全国対応ですが、NURO光は関東・東海・関西・九州の一部に限られます。利用できるエリアかどうかをチェックするのもお忘れなく!

ビックポイントが使えるのは歓迎!

ビック光やビックSIMで、ビックポイントを使えるようになったことは、ちょっとした話題を呼んだようです。確かにポイントを通信費に充当できるのは便利ですね。

一方で、「まだ連携していなかったの?遅いんじゃない?」という冷ややかな感想も。ビック光とIIJmioの関係もそうなのですが、サービス間で連携することでのメリットやインパクトがあまり感じられれません。

今一つ、強力なシナジー効果がないように感じられます。

スマホも格安SIMに乗り換えた!

口コミの数は少ないですが、ビック光と同時にビックSIMの利用を始めた人もいるようです。格安SIMにも乗り換えられる人なら、トータルの通信費を安くできるのでおすすめですね。

ただもちろんビックSIM・IIJmio以外は対象外なので、その他の格安SIMがいいならやめておきましょう。

ビック光を契約するのにおすすめなのはこんな人!

デメリットも多いビック光ですが、契約するのに向いているユーザーをあえて挙げるとすると、下記のようになります。

ビックカメラのヘビーユーザー

ビック光の利用料金は、ビックポイントで充当することができます。毎月のようにビックカメラを利用するヘビーユーザーであれば、大量のポイントを割引に使えるのでお得です。

IIJmioを利用中または利用予定の人

ビック光では、ドコモ・au・ソフトバンクなど大手携帯キャリアとのセット割がない代わりに、ビックSIM(IIJmio)とのセット割引があります。格安SIM・格安スマホに興味のある方なら、魅力的に感じられるかもしれません。

IIJmioは格安SIMのなかでも大手企業の1つ。楽天モバイル・mineo・BIGLOBE SIMなどと並んで有名なサービスです。

au・ドコモ・ソフトバンクの3種類の回線に対応しているので、どのキャリアを使っていても乗り換えしやすいでしょう。

ビック光についてのまとめ

今回はビック光の料金プラン、オプション、評判などについて取り上げました。結論として、以下に当てはまるならおすすめですが、一部のユーザーに限られるでしょう。

  • ビックポイントが貯まっているビックカメラのヘビーユーザー
  • スマホをビックSIM・IIJmioに乗り換えられる人
  • インターネットにそれほど速度を求めない人

一方で以下のようなデメリットがあるので、多くの人におすすめできる光回線とはいえません。

  • キャッシュバックの特典がない
  • 月額料金割引がない
  • 初期工事費用を負担する必要がある
  • 大手携帯キャリアとのセット割引がない
  • プロバイダの選択肢が1つしかない
  • 通信スピードの評判が悪い

一個人の感想として、ビックカメラは時々使う程度なので、あまりお得になりません。乗り換えるならもっとお得な光回線を探します!