クイック光の評判調べたら「解約希望 or 解約済み」だらけだった

クイック光の評判調べたら「解約希望 or 解約済み」だらけだった

前々からいろいろな噂を聞いていた「クイック光」という光コラボ回線。評判はお世辞にも良いとは言えず、特に電話営業に対するクレーム?のような口コミが沢山投稿されています。こんなやつ↓

知人が クイック光 、電話契約してしまい 解約の電話するけど 繋がらない。。。 どうしよう?? ネットで調べたら 悪評 あるので 何とかして欲しいと 依頼された。

契約トラブルが最も多い「電話勧誘&訪問営業」をやられているようですが、その活動方法への評判は地に落ちているといって良いほど悪いです。

今はPCやスマホがあればネット回線なんて自分で探すことができる時代。そんな時代に迷惑でしかない営業は本当に必要なんでしょうか?

仕事中に掛けてきて「必要ない」と伝えてもなかなか切ろうとしないし、法律で定められている夜9時ギリギリに掛けてくる業者だっています。クイック光に限ったことではありませんが、正直、現代に不必要な営業方法だと感じています。

余談はこの辺にして、クイック光を検討している方が知らないと損してしまう3つのデメリットと、ネットに溢れている微妙な口コミを合わせて紹介します。

管理人

営業方法には難がありそうですが、実際のサービスではちゃんとメリットもあります!その為、最後までしっかり読まれてくださいね。

クイック光とは?

クイック光は光回線とプロバイダが一つになった光コラボで、株式会社クイックが運営しています。光コラボとは、NTTの光回線を借り受けて独自のサービスを追加し提供するモデルのことです。

クイック光が提供する独自のサービスは以下の通りです。

  • キャッシュバックキャンペーン
  • IPv6サービス
  • 豊富なオプション

「IPv6サービス」ってなに?と分からない方が多いと思うので、初心者向けに表や画像を使いながら説明しますね。

次世代のプロトコルIPv6サービス

IPv6は次世代のプロトコル(コンピューター同士が通信する時の手順や規約等の約束事)で、インターネットにつなげるための住所である「IPアドレス」が不足する問題を解決するために開発されました。

IPアドレスの不足問題を解決できるだけでなく新しい接続方式にすることで、通信が混雑する時間帯でも快適にネットを利用できます。接続方式にはPPPoEとIPoEの二つがあり…

  • PPPoE…現在主流の接続方式
  • IPoE…PPPoEと比べると大容量で通信が混雑しない新しい接続方式

新しい接続方式が作られた理由は「1本の道路が混んでしまってるからもう1本新しい道路を作った」と考えるとわかりやすいです。接続口であるIPと接続方式の関係を表でわかりやすくまとめてみました。

PPPoEIPoE
IPv4利用可能利用不能
IPv6利用可能利用可能

現在主流の接続口だと新しい道路を利用できないのでこれまで通りの道路を利用するしかありませんが、次世代の接続口にすれば今までの道路も新しい道路も両方利用できます。文章だけだとわかりにくい方もいると思うので、画像を見てしっかり理解しましょう。

IPv6インターネット接続

(出典:IPv6高速インターネット接続

そのため、次世代の接続口から新しくできた道路を利用すれば、通信が混雑せず安定して平均速度である84Mbpsの回線速度が出るネットが使えるようになります。

過去に個人情報を漏えいしていた

元々、クイック光は「株式会社DEX」が運営していましたが、平成29年6月1日から株式会社クイックに変更されました。過去に株式会社DEXがクイック光を運営していたころに、総務省から行政指導を受けたことがあります。

総務省は、本日、株式会社DEXに対し、同社において生じた個人情報の漏えい事案に関し、個人情報の適正な管理の徹底を図るとともに、再発防止策を早急に講ずるよう文書により指導しました。

出典:株式会社DEXに対する個人情報の適正な管理の徹底に係る措置

運営会社が変更された理由は、株式会社DEXが個人情報を漏えいしたことで総務省から行政指導を受けたため、マイナスイメージが強くなったからと考えられます。

料金プラン

クイック光

クイック光には通常料金のプランと「ずーっと割り」の二つの料金プランがあります。ずーっと割りとは通常の月額料金から500円割引され、IPv6サービスがセットになったお得なプランです。

それぞれの料金を表にしてまとめたのでご覧ください。

通常料金ずーっと割り
戸建て4,950円4,450円
マンション3,950円3,450円

※料金は税抜きです

無条件で安くなるはずがないと疑問に思ったので、ちょっと深掘りしてみたところ…

  • 36ヶ月の定期契約期間が設定される
  • 契約更新月以外の解約は利用年数により違約金が請求される
  • 更新月に解約しないと新たに36ヶ月の契約期間が自動的に設定される
  • 退会完了になるのは撤去工事完了を確認した月の末日

解約時に様々なしばりがあることがわかりましたが、こんなにルールがあるとすごく不安になりますよね。解約に関する詳細は後ほど説明します。

セット割「クイック光 × 919モバイル」

クイック光

株式会社クイックが提供する光回線「クイック光」と格安SIM「919モバイル」をセットにすることで、クイック光の月額料金が500円割引になるサービスです。セット割を適用するとずーっと割適用時と同じ料金になります。

通常料金セット割適用後
戸建て4,950円4,450円
マンション3,950円3,450円

※料金は税抜きです

もし、セット割を適用するのであれば以下の条件を満たす必要があります。

  • クイック光と919モバイルを同時に利用している方
  • クイック光の支払い登録ができている方
  • ずーっと割を契約されていない方

多くの方が見落としがちなのがずーっと割を契約されていない方の項目です。割引を適用するには919モバイルセット割かずーっと割どちらかだけなので申込時には注意が必要です。

料金の支払い方法

クイック光の料金を支払う方法は二つあります。

  • クレジットカード
  • 預金口座振替

支払い方法で預金口座振替を選択した場合は月額料金に200円加算されます。また、支払い方法を決めていないと請求手数料として月額の料金に334円加算されてしまうので注意してください。

支払い方法を預金口座にした場合…

通常料金割引適用後
戸建て5,150円4,650円
マンション4,150円3,650円

支払い方法を決めていない場合…

通常料金割引適用後
戸建て5,284円4,784円
マンション4,284円3,784円

支払い方法によっては振込み手数料を負担してしまい、せっかくの安い料金を台無しにしてしまうので気をつけましょう。

クイック光の口コミ・評判

クイック光は過去に行政指導が入って株式会社DEXから株式会社クイックへと運営会社が変わりました。運営会社が変わったからサービス体制が見直されたのかと思いきや、変更後でも評判が悪い口コミが投稿されています。

主に投稿されていたのは電話勧誘に関するものでしたが、他にも気になる口コミがあったので紹介していきます。

トラブル続出の電話営業

クイック光の電話勧誘に関する口コミを見てみるとNTTを騙るだけでなく、auを装ってauユーザーを狙う勧誘をしているという書き込みがありました。勧誘をしてくる方法の中には、NTTと誤認されるような悪質な勧誘方法で営業をしてくる光コラボがあります。

もし、電話で勧誘されたときには以下に挙げる情報を教えないようにしましょう。

  • 個人情報
  • 転用承諾番号

転用承諾番号とはフレッツ光から光コラボへ乗り換えるために必要な番号です。ですので、転用承諾番号を事業者に教えてしまうと、新たに乗り換え先事業者として契約されてしまいます。

乗り換え先事業者との契約が完了してしまうと解約するには違約金が必要になり、元の光回線に戻るためには再度契約し直さなければいけません。信頼できる光コラボ事業者でない限り、転用承諾番号を教えることは避けましょう。

IPv6なのに回線速度が遅い?

クイック光はIPv6でネットに接続できますが、IPv6のことをよく理解していないために回線速度が出ていない可能性が高いです。IPv6なのに速度が遅く感じてしまう原因としてこんなことが考えられます。

  • 接続方式がIPoEではなくPPPoEになっている
  • サイトがIPv6に対応していない
  • ルータかPCの設定が間違っている

私の予想ですが、接続方式が間違っているために回線速度が遅く感じてしまう方が多いと思うので、接続方式がPPPoEになっていないか確認してみてください。

サポート体制が整っていない

回線速度や勧誘以外で気になったのが、サポートセンターの体制です。サポートセンターに電話をかけても全く電話がつながらなかったり、対応窓口の教育が行き届いていなかったりといった書き込みがありました。

電話をかけても全然つながらなかったり悩みが解決できなかったりしたら、電話した人はイライラするだけでなく非常に不安になりますよね。

何回も電話してつながらなかったときは電話がサポートセンターに集中しているため、窓口が対応しきれていないことが考えられます。ですので、お問い合わせページからメールを送れば、案外早く対応してくれる可能性があります。

クイック光のデメリット

どんなサービスでも申し込みする前に確認しておきたいのがデメリット。

クイック光の公式サイトにはメリットだけしか掲載されていないため、どんなデメリットがあるか気になっている人も多いはずです。

もし、クイック光のデメリットを知らずに申し込んでしまうと、後で気づいたときには手遅れになる場合も考えられます。そうならない為にも、クイック光の申込時に注意しておきたい3つのデメリットを確かめておきましょう。

相場より高めの工事費

クイック光高めの工事費

クイック光の工事費は24,000円です。不親切なことに、クイック光の工事費はいくらなのか料金ページに載っておらず「よくあるご質問」ページに掲載されています。

人気がある光回線なら料金ページにしっかり掲載されているのにこの対応は意地悪ですね。工事費の支払い方法は一括払いか分割払いのどちらかから選択できます。

分割払いを選択した場合は30回の分割払いで月々の料金に800円加算されます。一括払いを希望する場合は工事日調整の電話のときに伝えてください。

クイック光の工事費だけ提示されても相場より高いか安いのかピンとこない方が多いはずなので、他社の工事費の相場はどれくらいなのか確認してみましょう。

クイック光24,000円
ソフトバンク光乗り換えで実質無料
auひかりネットと電話契約で実質無料
ビッグローブ光3年契約申込みで実質無料

他社では何かしらの条件を満たせば工事費が実質無料になるのに対し、クイック光は24,000円も請求されるのでめちゃくちゃ損です。

最低利用期間が長く、解約金が高い

クイック光最低利用期間長くて違約金高い

ドコモ光」や「ソフトバンク光」などの主要な光回線は契約期間のしばりが2年なのですが、クイック光のずーっと割に申し込むと最低利用期間は3年と一般的な契約よりも1年長いです。

マンションや光回線の一般的な契約は2年なのに最低利用期間を3年に設定していると、引っ越しの時に無理やり解約させて違約金を取ろうとしているみたいで、あまりいい感じはしないですよね。

クイック光の解約費は他社と比べると特殊なシステムなため、申し込みを検討されている方は必ずこちらの表をご覧ください。

通常契約9,500円
ずーっと割1年目18,000円
2年目12,000円
3年目6,000円

通常のプランに申し込んだ場合の解約は一律で9,500円の違約金です。ですが、ずーっと割りに申し込んだ方の解約費はちょっと変わった料金になります。わかりやすく表にしてまとめてみました。

利用年数解約金
1年目18,000円
2年目12,000円
3年目6,000円
4年目18,000円
5年目12,000円
6年目6,000円

契約から3年後にある更新月に解約しなかった場合、新しく36ヶ月の契約期間が自動的に設定され今後も同様に更新されます。しかも、ずーっと割に申し込みした人が退会申込みをしても、手続き完了になるのはクイック光が撤去工事を完了した月の末日です。

そのため、契約更新月に撤去工事の完了が確認できなければ更新月を過ぎての退会完了になってしまう場合もあり、解約費が請求される可能性があるので注意してください。

ずーっと割に申し込めば月額料金が安くなるメリットはありますがその分注意事項も多いので、よく考えてから契約をするようにしましょう。

微妙な2つのキャッシュバックキャンペーン

クイック光微妙な2つのキャッシュバック

クイック光は二つの方法でキャッシュバックを受け取れます。

  • NTTのグループカードで支払うと1年間毎月500円CB
  • 公式サイトからの申し込みで最大15,000円CB

まずは、NTTグループカードによる支払いでもらえるキャッシュバックの詳細から説明します。NTTグループカードでクイック光の利用料金を支払うと、毎月500円を1年間だけキャッシュバックしてくれます。

年額換算すると6,000円なためNTTグループカードを持っている方であればお得に感じますね。

しかし、NTTグループカードを所持していない方にとっては、わざわざカードを発行しても6,000円しかキャッシュバックされないので、あまり恩恵を感じにくいかもしれません。

もう一方のキャンペーンは、公式サイトの特設ページから申し込みすれば最大15,000円キャッシュバックされる特典があります。

申し込みするだけで15,000円もらえるならいいサービスだなと思いましたが、キャッシュバックを受け取るためにはこれだけのサービスに申し込みする条件があります。

  • クイック光(法人、SOHO、個人事業主)
  • 指定プロバイダ
  • ひかり電話(エース)
  • オフィス安心パック
  • WiMAX

つまり、法人向けのキャッシュバックなため個人で申し込みしてもキャッシュバックはもらえません。仮に、法人で申し込みできる方がこれだけの条件を満たしても15,000円しかキャッシュバックをもらえないのは、他社と比べると微妙です。

NTTグループカードを所持している、もしくは法人や個人事業主の方であれば微妙な額のキャッシュバックがもらえますが、ほとんどの方はキャッシュバック額が0円なため、魅力を感じませんよね。

他社の光回線であれば、個人の方が新規に申し込みするだけでこんなにもキャッシュバックがもらえます。

光回線相場
So-net光30,000円
ビッグローブ光30,000円
auひかり30,000円
ソフトバンク光45,000円

他社のキャッシュバック額の相場を知ってしまった以上、クイック光のキャッシュバックをもらうのであれば他の光回線に申し込みして多額のキャッシュバックを受け取ったほうが良いと私は思います。

解約方法(電話番号・違約金)

違う光回線に乗り換えたかったり、引っ越しや転勤で解約したりといろいろな理由でクイック光を解約する時が来るかもしれません。他にも、クイック光に勧誘されてつい契約してしまった方や、知らない間に家族が申し込んでしまった方もいるはず。

これからクイック光の申し込みを検討されている方も、解約を考えている方も大事な話になるのでご覧ください。

解約窓口の電話番号

クイック光の解約はサポートセンターへ電話して解約したいことを伝え、カスタマーサポートの指示を受けながら手続きをします。解約の電話をする前にクイック光の契約書類を準備しておくことで、よりスムーズに解約できます。

解約先:0120-929-871

クイック光サポートセンターは年末年始以外、11:00~19:00まで受付しています。

工事後に解約すると…

クイック光工事後に解約すると…

契約した直後に解約したくなった場合は工事前なら無料でキャンセルできますが、工事後に解約してしまうと工事にかかった費用を支払わなければいけません。そのため、工事が行われた後すぐに解約してしまうと24,000円も請求されてしまいます。

また、クイック光をしばらく利用してから解約をすると、工事費の残りと解約費を請求されてしまいます。例えば、2ヶ月ほどで解約してしまった場合…

工事費22,400円
解約費18,000円
合計40,400円

合計で40,400円も請求されることになるので、本当に申し込みするに値するサービスかどうか検討してから契約するようにしましょう。

契約して8日以内なら違約金不要

クイック光8日以内なら初期契約解除制度

申し込みをしてから8日以内であれば、クーリングオフのような制度である「初期契約解除制度」が適用できます。初期契約解除制度を適用すればクイック光の合意がなくても解約できる上に、違約金を請求されません。

ちなみに、初期契約解除制度を適用するときの注意点として…

  • 事務手数料や工事費の残り料金を請求される
  • ネットするには新たに回線を引き直さなければいけない

もし、初期契約解除制度を適用できたとしても、事務手数料と工事費で27,000円とかなりの金額を請求されてしまいます。初期契約解除制度は万能というわけではなく、この二つの注意点があるので覚えておきましょう。

まとめ

クイック光は月額の料金が他社よりも安く利用できるメリットがあります。

しかし、工事費が高いことや3年の契約期間のしばりがあること、キャッシュバックが微妙なことの3つのデメリットの方が、安く利用できるメリットよりも勝ってしまう結果になってしまいました。

デメリットがあるだけでなく実際に利用したユーザーからの評判も悪いので、人を選ぶ光回線であることは確かです。そこまでおすすめできる光回線ではないので、申込みする前に説明したことをしっかりと確認しましょう!